投資やFXを始めたいけど、どの本を読めばいいか迷っていませんか?
数多くの本や教材が出回る中で、初心者にとって本当に役立つ一冊を選ぶのは簡単ではありません。
そこで今回は、私自身の15年以上の投資経験を踏まえて「初心者が読むべき投資・FX本」を3冊厳選してご紹介します。
私の投資経験とFXとの向き合い方
私は株式・投資信託・外国債券・金など、15年以上にわたり長期投資を続けてきました。
一方で、FXなどの短期トレードにもチャレンジしましたが、最初はうまくいかず何度も挫折を経験しました。
そんな中、3年前に読んだFXの本に「勝てるようになるまで5年かかる、しかし必ず勝てるようになる」と書かれていたのです。
その言葉を信じ、勝てるようになるまで続けると強い決意を固め、再チャレンジしました。
そして今年に入ってからは、大きな利益ではないものの、9月まで毎月黒字を出せるようになりました。
この経験から、正しい本を選び、学び続けることの重要性を強く実感しています。
FX初心者が陥りやすい間違い
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 聖杯(必勝法)探しの落とし穴
- 投資で「上達する」とはどういうことか
- 勝ち続ける人の共通点
以上のポイントを踏まえると、初心者は「本当に役立つ一冊を選び、繰り返し実践すること」が重要だと理解できます。
聖杯探しは意味がない
多くの初心者がまずやってしまうのが、「必ず勝てる方法」を探すことです。
例えば、RSIやMACD、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標をいくつも組み合わせ、「これさえあれば絶対に勝てる」と思い込んでしまうケースがあります。
しかし実際には、指標を増やせば増やすほど「サインが矛盾する」ことが多くなります。
都合の良い解釈で勝率が低いエントリーをする、不安感からエントリーが遅くなる、こういったケースで負けてしまうことが少なくありません。
さらに、世の中には「必勝法」と称して高額な商材を売るものもあります。
そうした、ノウハウで一時的に勝てても、経済指標の発表や要人発言など、相場を一変させる出来事が起これば簡単に崩れてしまいます。
例えば、米国大統領の一言や中央銀行の緊急会見で為替が一気に逆方向に動くことも珍しくありません。これを事前に予測できる手法など存在しないのです。
このように、100%勝てる手法は存在せず、むしろ「必勝法探し」に時間を使うことが最大の遠回りになります。
もちろん全ての商材が、悪いものだと言っているわけではないです。
むしろ良いものは積極的に取り入れるべきだと思います。
参考までに、私個人の判断基準ですが、提供している方が、長期間、そして現在もその方法で収益を得ることができているかを、一つの判断基準としています。
投資で上達するとは?
投資が上手くなるというのは、単に「新しいテクニカル指標を覚えること」ではありません。
本質的には、投資家心理を理解し、次の動きを予測できるようになることです。
テクニカル指標はその補助にすぎません。スポーツに例えるなら、指標は練習器具のようなもので、実際に試合で勝つためには「経験と感覚」が重要になります。
極めればローソク足だけで勝てる人もいます。それは基礎を徹底的に学び、経験を積んだからこそ到達できる境地です。
一方、初心者が「MACDのパラメータを変えれば勝てるかもしれない」「新しいインジケーターを追加すれば改善できるはず」と試行錯誤を繰り返すのは、上達から遠ざかる典型例です。
投資の上達とは、テクニカルを「道具」として使いこなすこと、そして相場の背景にある心理を読めるようになることに他なりません。
勝ち続ける人の共通点
常に勝ち続けている人に共通するのは、負けを受け入れる姿勢です。
例えば、有名トレーダーの多くは「損切りは命」と口を揃えて言います。実際、損切りをしなかったために資金を一気に失った人は数え切れません。
反対に、小さな損を素早く切り、資金を守りながらトレードを続けた人は、長期的に資産を増やしていけるのです。
また、勝ち続ける人は「自分の資金に見合った金額」でしかエントリーしません。レバレッジを高くして一発逆転を狙うような行動は、長期的に見て破綻に直結します。
さらに、彼らは「勝率が高いところだけを狙う」姿勢を徹底しています。ギャンブル的に何度もエントリーするのではなく、自分のルールに合致する局面を待ち続けるのです。
こうした資金管理・損切り・エントリーポイントの見極めこそが、勝ち続ける人の最大の共通点です。
投資初心者におすすめの本3選
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- デイトレード(心理・投資姿勢を学ぶ)
- JUST KEEP BUYING(長期的に富を築くための考え方)
- ザ・トレーディング(FX短期投資を深く学ぶ)
以上を踏まえると、心理・富の形成・短期投資、それぞれの観点から本を選ぶことで、初心者がバランスよく学べる構成になります。
デイトレード ─ 心理面と投資姿勢を学ぶ名著
『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術』は、トレードの技術よりも「心理」に重きを置いた名著です。
投資において最大の敵は「自分の感情」です。恐怖心から損切りできない、欲望に駆られて無謀なエントリーをしてしまう、焦ってルールを破ってしまう――こうした行動が負けの原因になります。
この本では、そうした心理の落とし穴をどのように避けるべきか、具体的な思考法が紹介されています。
例えば「マーケットに対して謙虚であること」「次のチャンスは必ず来ると信じて待つこと」など、経験者ほど共感できる言葉が多く散りばめられています。
初心者が最初に読むべき、投資姿勢を正しく整えるための一冊です。
JUST KEEP BUYING ─ 長期的に富を築くための「貯金力」と「投資力」を鍛える本
『JUST KEEP BUYING』は、データに基づいて「お金を貯める方法」と「お金を増やす方法」を解説している本です。
例えば、「いくら貯金すべきか?」「いつ投資に回すべきか?」といった普遍的な疑問に対して、統計データや実証研究をもとに答えを提示してくれます。
そのため単なる投資テクニックの本ではなく、資産形成の基盤となる「生活全般のマネー戦略」を学ぶことができます。
初心者にとっては、「なぜ投資をするのか」「どのように富を築いていくのか」を理解するのに最適です。
特に、投資と同時に「貯金力」も鍛えることの重要性を強調している点が、他の投資本にはない魅力です。
ザ・トレーディング ─ FX短期投資のバイブル
『ザ・トレーディング』は、心理分析、トレード戦略、リスク管理、記録の付け方など、短期投資に必要な知識を網羅しています。
特に印象的なのは「トレード日誌をつけること」の重要性を強調している点です。
多くの初心者はトレード記録を取らず、負けた理由を分析できないまま同じ失敗を繰り返してしまいます。しかし、この本では「自分のトレードを客観視すること」が上達への最短ルートであると繰り返し説かれています。
また、リスク管理の方法についても具体的に解説されています。「1回のトレードで失っていい金額は資金の2%以内」といった基準は、実際に多くのプロが守っている鉄則です。
電子より紙で手元に置き、何度も読み返して学びを深めたい一冊です。
初心者が本を選ぶときのポイント
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
- 有名トレーダーの実体験や心理分析を学べる本を選ぶ
- テクニカル解説より「投資マインド」を鍛えられる内容が大切
- 電子版より紙の方が復習しやすい場合もある
以上を踏まえると、数多くの本をつまみ食いするのではなく、厳選した1〜2冊を繰り返し読むことが効果的だとわかります。
まとめ:一冊を極めて投資力を鍛えよう
聖杯探しをやめ、負けを受け入れる姿勢を持つことが投資で生き残るための第一歩です。
良い本を繰り返し実践し、反省と改善を積み重ねることで投資力は確実に鍛えられます。
初心者はまず「心理」「富の形成」「短期投資」の観点から学べる本を手に取り、着実にステップアップしていきましょう。
※この記事は2025年9月29日時点の情報に基づいています。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
📚 新刊『普段のごはんが劇的に変わる!家庭料理に応用するフレンチの技法』発売中!
「フレンチ=高級料理」は誤解です。
ソテー、ポワレ、エチュベ…
技法を知るだけで家庭料理は劇的に変わります。
ハンバーグも野菜炒めもカレーも、
ちょっとの工夫で“レストランの味”に。
読むだけで料理が楽しくなる
家庭料理の新しい教科書です。


