「チャートを見ても、専門用語ばかりで意味がわからない…」そんな悩みを感じていませんか？
FXを学び始めたばかりの初心者にとって、最初の壁になるのが“用語”です。
でも安心してください。言葉の意味をひとつずつ理解すれば、取引画面が驚くほどわかりやすくなります。
この記事では、FXでよく使われる基本用語を具体例とともにやさしく解説します。
本記事は、Youtube動画解説と連動しています。
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FX用語を理解することが“勝てる第一歩”
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです：
- FXの世界では「言葉＝武器」になる理由
- 用語を知らないとミスしやすい実例
- 効率よく覚えるコツ
FXでは、画面上の情報もニュースも、すべて専門用語で構成されています。
たとえば「スプレッドが狭い業者が有利」と言われても、その意味を知らなければ判断できません。
逆に、言葉の意味を理解すれば、ニュースやチャートが“ヒントの宝庫”に変わります。
知識がある人とない人では、同じ相場を見ても見える世界がまったく違うのです。
まずは、FXの基礎中の基礎となる用語から押さえていきましょう。
FXでよく使われる基本用語7選
この章で扱う主な用語は以下の7つです：
- pips（ピップス）
- ロット（Lot）
- スプレッド（Spread）
- レバレッジ（Leverage）
- ロスカット（Loss Cut）
- ポジション（Position）
- 証拠金・維持率（Margin & Maintenance Ratio）
どれも、実際に取引を行うときに必ず目にする重要なキーワードです。
1つずつ、イメージしやすい具体例で解説していきます。
pips（ピップス）とは？：利益や損失を表す単位
FXでは「何円」ではなく「何pips（ピップス）」という単位で値動きを表します。
1pipsは通常「0.01円（=1銭）」です。
たとえばドル円が150.00円から150.10円に上がれば、10pips上昇ということになります。
この単位を使うことで、どの通貨ペアでも共通の基準で変動を比べられます。
「今日は+30pips取れた！」というように、トレーダー同士の会話でも頻繁に使われます。
覚え方のコツは、「1pips＝0.01円」とシンプルに覚えることです。
ロット（Lot）とは？：取引量を表す単位
ロットは取引の“サイズ”を表す単位です。
国内のFX会社では、1ロット＝1万通貨、または1,000通貨のどちらかが一般的です。
たとえば1,000通貨でドル円を150円で買う場合、取引金額は150,000円です。
レバレッジ25倍なら、必要な証拠金は約6,000円ほどで済みます。
ロット数を増やすほど利益も損失も大きくなるため、最初は1,000通貨単位から始めるのがおすすめです。
ロットの単位は、FX会社や通貨ペアによって変わるので、取引前に必ず確認しましょう。
スプレッド（Spread）とは？：買値と売値の差
スプレッドとは、FX会社が提示する「買値（Ask）」と「売値（Bid）」の差のことです。
この差が実質的な取引コストになります。
たとえばドル円の買値が150.01円、売値が150.00円ならスプレッドは0.01円（=1pips）です。
スプレッドが狭いほど、同じ取引でもコストが安く済みます。
スキャルピング（短期取引）をする人にとって、スプレッドの狭さは重要な選定ポイントです。
レバレッジ（Leverage）とは？：少ない資金で大きく取引する仕組み
レバレッジとは、自分の資金の何倍もの金額を動かせる仕組みです。
「てこの原理」を意味する言葉で、少ない力（資金）で大きな結果を出すことを指します。
日本のFXでは最大25倍まで設定できます。
たとえば10万円の資金でも、25倍のレバレッジをかければ250万円分の取引が可能です。
うまく使えば効率的に利益を得られますが、逆に損失も25倍になる可能性があります。
初心者はまず2〜3倍程度の低レバレッジで安全に練習するのが基本です。
ロスカット（Loss Cut）とは？：損失が一定以上になると自動決済
ロスカットとは、あなたの資金がマイナスにならないようにFX会社が自動的に行う強制決済のことです。
損失が一定ラインに達すると、自動的にポジションが決済されます。
これは「安全装置」とも言えますが、想定外の相場変動で突然ロスカットされるケースもあります。
ロスカットを防ぐには、資金に余裕を持たせて取引することが大切です。
ポジション（Position）とは？：現在持っている取引の状態
FXでは、「買っている」「売っている」状態をまとめて“ポジション”と呼びます。
ドル円を買っているなら「買いポジション」、売っているなら「売りポジション」です。
ポジションを持つと、為替レートの変動に応じて利益や損失がリアルタイムで変動します。
決済をすると、そのポジションが消え、利益または損失が確定します。
ポジション管理を怠ると、想定外の動きで資金を減らすことがあるため注意が必要です。
証拠金・維持率（Margin & Maintenance Ratio）とは？
FXでは、レバレッジをかけるために「証拠金」という担保をFX会社に預けます。
この証拠金に対して、現在のポジションがどの程度安全かを示すのが「維持率」です。
維持率が100％を下回るとロスカットの危険があります。
余裕資金を多めに入れておくことで、ロスカットを回避しやすくなります。
通常、維持率が一定以下を下回ると、全てのポジションが強制ロスカットされます。
これもFX会社により、基準が変わるので、取引前に必ずチェックをしましょう。
FXニュースやチャートでよく出る用語も覚えよう
FXを続けていると、ニュースや分析レポートで初めて聞く単語に出会うことがあります。
ここでは、取引をスムーズにするために覚えておくと役立つ用語を紹介します。
スワップポイント（Swap Point）
2つの通貨の金利差によって発生する利益やコストです。
金利の高い通貨を買うと毎日スワップポイントがプラス、低い通貨を買うとマイナスになります。
長期保有ではこの差が積み重なるため、意外と大きな要素になります。
2025年現在であれば、ドル円買いポジション（ドルを買っている状態）はスワップポイントがプラス、逆に売りポジションはマイナスとなります。
金利差は、各国の政策金利によって変動します。
ロング・ショート（Long / Short）
ロングは「買いポジション」、ショートは「売りポジション」を意味します。
「ドル円ロング中」は「ドルを買っている」という意味です。
トレンド・レンジ（Trend / Range）
トレンドは相場が一方向に動く状態、レンジは一定の範囲で上下する状態を指します。
相場の方向性をつかむことが、勝ちトレードの第一歩です。
チャート・ローソク足（Chart / Candlestick）
チャートは価格の変動を視覚的に表示するツールです。
その中でも「ローソク足」は最も代表的な表示形式で、1本のローソクが一定時間の「始値・終値・高値・安値」を表します。
始値より終値が高ければ陽線、始値より終値が低ければ陰線となります。
陽線、陰線の色はツールによって違います。
チャート分析を理解すれば、相場の“流れ”を読む力が身につきます。
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その他のFX用語一覧（まとめ表）
ここでは、取引や学習でよく出てくる細かい用語をまとめています。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Ask（アスク） | 買値（あなたが買う価格） |
| Bid（ビッド） | 売値（あなたが売る価格） |
| エントリー | 新しく取引を始めること |
| 決済 | 取引を終えること（利益・損失が確定） |
| 含み益・含み損 | まだ確定していない利益または損失 |
| ナンピン | 損失中のポジションを追加して平均価格を下げる手法 |
| 損切り | 損失を最小限で確定させること |
| 利確 | 利益を確定させること |
| レンジ相場 | 一定の価格帯を行き来する相場 |
| トレンド転換 | 上昇から下降、またはその逆に変わる動き |
| オーダーブック | 市場参加者の注文状況を示すデータ |
| テクニカル分析 | 過去のチャートをもとに価格の動きを予測する手法 |
| ファンダメンタル分析 | 経済や金利などの要因をもとに判断する手法 |
| スリッページ | 注文時と約定時の価格差 |
| 指値・成行 | 指値は価格指定、成行は即時注文 |
まとめ：FX用語を理解すれば、取引が10倍わかりやすくなる
FXの用語を正しく理解することで、取引画面の数字やチャートの動きが「意味のある情報」に変わります。
最初は難しく感じても、繰り返し触れていくうちに自然と慣れていきます。
“言葉を知ること”は、“相場を読む力”につながります。
注意事項： 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資商品やサービスの利用を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任で行ってください。
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